「クリニックの集客に困っている…。」
「SEO対策で病院・医療機関の来院数を向上させるためには、何をどうすればいいんだろう?」
あなたは現在、このような悩みをお持ちではないでしょうか?
内科や皮膚科、小児科や整形外科など、クリニック・病院・医療機関の集客は、多くの医療機関経営者や、担当者の方が悩んでいることです。
地域で名の通った大手クリニックであればまだしも、まだ認知されていない小さなクリニックの場合、お客様の集客で苦労してしまうことが普通です。
そこで本記事では、クリニック・病院・医療機関の来院数を、SEO対策で成功させる方法を、5つのステップで解説します。
私の経歴
現在Webマーケティング会社を経営しており、現役Webマーケターとして、今もSEOの現場で仕事をしています。
様々な業種・業界の集客に携わってきているので、クリニック・病院・医療機関のSEO対策で何をしていけばいいか、具体的なルートも把握しています。
本記事を最後まで読めば、クリニック・病院・医療機関におけるSEO対策の方法がわかり、クリニックの来院数を向上させることが可能です。
Table of Contents
クリニック・病院・医療機関のSEO事情
SEO対策とは、Googleで検索を行った際に、SEOの検索結果において上位表示を目指す対策のことです。
例えば「渋谷、皮膚科」で検索した場合、以下図の「青枠」がSEOの表示枠であり、この中で上位表示を目指すことがSEO対策です。
青枠がSEO対策の枠。黄色と赤は別途解説します
クリニック・病院・医療機関のSEO事情
まず初めに、クリニック・病院・医療機関のSEO事情を簡単に説明しておきます。
SEO事情を端的に説明すると以下の通りです。
- 医療系キーワードはクリニック・病院・医療機関が上位表示しやすい状況
- 正しくSEO対策をすれば、自社HPを検索上位表示することが可能
結論上記の通りです。一言で言えば、クリニックや病院の立場からすると、SEOで成果を上げやすい状況です。
それぞれ解説しますね。
1. 医療系キーワードはクリニック・病院・医療機関が上位表示しやすい状況
朗報ですが、医療関係のキーワードは、クリニックや病院の公式HPが上位表示を取りやすい状況になっています。
理由としては、特に医療などの信頼性が求められる分野に関しては、Googleが「信頼できるサイト」を上位表示する傾向が、ここ数年間ずっと続いているからです。
Googleが信頼できるサイトを重視している背景としては、2016年に起こったWELQ事件が大きな原因です。
WELQとはDeNAが運営していた医療系メディアですが、以下のような問題が発覚し、当時は大きな問題になりました。
- 薬機法違反の内容が掲載されていた
- 医学根拠のない情報が掲載されていた
- 他サイトから無断転載した内容がそのまま掲載されていた
WELQ事件はSEOでもかなり大きな問題となり、その後Googleは日本専用のアルゴリズムを設定し、今は信頼性のないサイトが上位表示できなくなったんですよね。
例えば、
- IT企業が運営する医療系サイト
- 病院が運営する医療系サイト
この2つが存在した場合、今のGoogleにおいては、2の病院が運営する医療系サイトが上位表示されやすいです。なぜなら医療系情報に関しては、IT企業よりも病院の方が信頼性が高いからです。
このように、今のSEO事情を考えると、クリニック・病院がSEO対策に力を入れることは、実はかなり追い風です。
2. 正しくSEO対策をすれば、自社ホームページを検索上位表示することが可能
前述した追い風事情がある一方、適当にSEO対策をしても、自社HPを検索上位表示することは難しいです。
ですが、正しくSEO対策を行っていけば、自社ホームページを検索上位表示し、来院数の向上につなげることは十分可能です。
ですから、まずは「正しいSEO対策」が一体どのようなものか、それを知り、その通りに行動していくことが、クリニック・病院における来院数向上に向けて必要なことです。
クリニック・病院・医療機関のSEO対策の方法
- 自社ホームページを用意する
- 上位表示を狙うキーワードを決める
- 自社HPの内部SEO対策を行う
- 自社HPの外部SEO対策を行う
クリニック・病院・医療機関のSEO対策でやることは上記4つです。
1. 自社ホームページを用意する
既に自社ホームページがあるならここは飛ばして大丈夫です。
もしまだ自社ホームページがない場合は、ホームページを制作しましょう。
2. 上位表示を狙うキーワードを決める
次に上位表示を狙うキーワードを具体的に決めていきます。
キーワード選びで押さえておくべきことはシンプルで、来院に繋がりやすいキーワードで上位表示することです。
クリニック・病院の場合、来院に繋がりやすいキーワードは次の通りです。
来院に繋がりやすいキーワード=上位表示で狙うべきキーワード
- 地域キーワード(例:渋谷、クリニック)
- 疾患+料金キーワード(例:肌荒れ、皮膚科、料金)
特に「渋谷、クリニック」などの地域キーワードは、コンバージョンレートが高く、来院数向上に繋がりやすいです。
ですから、SEO対策で必ず上位表示しておきたいキーワードです。
また「肌荒れ、皮膚科、料金」などの疾患+料金などのキーワードも、患者さんの立場からすると、既に病院へ行くことを決めており、料金比較の段階に来ています。
つまり、料金さえ条件があれば、来院に繋がりやすい患者さんなので、この辺りもSEO対策で上位表示を押さえておくことが重要です。
なお、医療系のキーワードでは、絶対に上位表示できないキーワードも存在します。理由は前述したWELQ事件が原因です。
WELQ事件後、キーワードによっては、政府系の権威あるサイトでないと上位表示できないキーワードなども生まれてしまっています。そのため、一般の医療機関といえども、SEOで全く戦えない分野もあります。
だからこそ、現実的に上位表示が実現可能なキーワードの中で、SEO対策を行い、上位表示をしていく必要があることを頭に入れておくと良いです。
3. 自社HPの内部SEO対策を行う
検索上位を取るためにやることは大きく2つあります。
- 内部SEO対策;自社で完結するSEO対策
- 外部SEO対策:自社だけで完結しないSEO対策
この2つです。
まず内部SEO対策は上記の通り、自社だけで完結できるSEO対策です。自社でできるからこそ、網羅してやり切ることが必要です。
では具体的に何をするかと言うと、やるべきことは次のことです。
内部SEO対策でやるべきこと
- 競合よりもコンテンツの「量」を増やす
- 競合よりもコンテンツの「質」を高める
- 一次情報ベースでコンテンツを作る
- 画像やイラスト、動画を積極的に活用する
- Google Search Consoleに登録し、コンテンツをフェッチする
- 検索順位を上げたいキーワードの関連キーワードを網羅する
- 内部リンクを整備する
一言で言うと、自社ホームページのコンテンツを、信頼性のある情報をもとに、テキスト、画像などでしっかり充実させていけばOKです。
クリニックの理念や診療科目、料金などもわかりやすく、情報量をしっかり詰め込んで書いていきます。
特に競合のホームページをベンチマークにしつつ、競合よりもコンテンツを充実させることを意識し行動することが大切です。
SEO対策は「相対評価」なので、競合よりも良いコンテンツを作ることが、上位表示の秘訣の一つです。
4. 自社HPの外部SEO対策を行う
内部SEO対策と合わせてやっておくと良いことが外部SEO対策です。
外部SEO対策は前述通り、自社だけで完結しないSEO対策です。そのため、内部SEO対策よりハードルは上がります。
一方、外部SEO対策をしっかりとやり込めば、競合と大きく差をつけ、上位表示を確固たるものにすることも可能です。
外部SEO対策でやるべきこと
- 良質な被リンクを多く集めること
外部SEOでやるべきことは「被リンクの獲得」です。
被リンクとは、他人のサイトから、あなたのサイトに貼られたリンクを指します。
Googleは多くのサイトからリンクを貼られているサイトは、役立つサイトと認識する傾向があります。
特に良質なサイトからもらう被リンクは、自社サイトの検索順位を上位に押し上げる効力を持ちます。
だからこそ、良質な被リンクを多くのサイトから集めることが、自社ホームページを上位表示させるコツです。
この辺りは専門的知識が必要なので、プロに相談しながら対策していくことをお勧めします。
クリニック・病院・医療機関の来院数を更に高める2つの方法
クリニック・病院・医療機関の来院数を増やすためには、SEO対策と一緒に行うべきことがあります。
- MEO対策
- リスティング広告
この2つです。それぞれ解説しますね。
1. MEO対策を行う
MEOとはMap Engine Optimizationの略で、「Googleマップ」を対象とした地図エンジン上で、検索最適化を図ることです。
例えば、「渋谷、皮膚科」で検索した際に表示される以下図の「赤枠」が、MEO対策の表示枠です。
赤枠がMEO
この中で貴社のクリニックが多くの方に見られるように対策していくことが、MEO対策です。
特に地域系キーワードは、MEOがSEOよりも上位に表示されるので、MEO対策はかなり重要です。
MEO対策の方法
- Googleマイビジネスに登録する
- Googleマイビジネスに自社の情報を入れる
- Googleマイビジネスの口コミを増やす
クリニックのMEO対策でやるべきことは上記の通りです。
まずMEO対策を行う場合は、Googleマイビジネスに登録することが必要です。登録にお金はかかりません。
Googleマイビジネスで自社クリニック・病院を登録し、所在地や営業時間、電話番号などの情報をしっかり入れましょう。
その上でMEO対策で特に重要なのは「口コミ」です。患者さんから良質な口コミが多く集まれば、次の患者さんはその口コミを見て、安心して来院してくれます。
また良質な口コミが増えること自体が、MEOの順位上昇にも繋がっていきます。
このように、MEO対策をしっかりとやっていくことで、MEOで患者さんの来院を増やすことが期待できます。
2. リスティング広告を出す
リスティング広告とは、お金を払って自社ホームページや自社ランディングページを検索上位に表示させる方法です。特にクリニックや病院の場合、リスティング広告はとても効果的です。
例えば、「渋谷、皮膚科」で検索した際に表示される以下図の「黄色枠」が、リスティング広告の表示枠です。
黄色枠がリスティング広告
見てわかると思いますが、リスティング広告は、MEO・SEOよりも、検索上位に表示されることが特徴です。
お金をかければすぐにでも検索上位に掲載できることから、すぐにでも来院数を増やしたい場合は、最も有効な施策となります。
一方、お金がかかるので、費用対効果を見ていかないといけません。仮に来院に繋がっても、広告費がかかりすぎて元が取れなかった、となった意味がないからです。
その点で一つコツは、リスティング広告を行う場合は、遷移先をホームページではなく、ランディングページに設定することです。
なぜなら、ランディングページの方が来院率(コンバージョン率)が高いからです。
ランディングページとは、自社ホームページとは別に、来院・問い合わせ獲得を目的とした専門ページのことです。来院や問い合わせ獲得に特化して作る分、来院数・問い合わせ数が、ランディングページの方が高くなる傾向があります。
なお、ランディングページ制作費用は1ページあたり5〜20万円が相場です。評判の良いフリーランスや企業を見つけて発注できれば問題ないですが、もしわからなければ弊社で制作もできますので、お問い合わせください。
医療系の場合、Googleで検索をかける患者さんは急いでいる可能性が高いです。
そのため、リスティング広告を使い、自社HPや自社LPを検索上位に表示させておくことで、費用対効果高く、来院数向上につなげることが可能です。
クリニック・病院・医療機関のSEO対策で注意すべきこと
クリニック・病院・医療機関でSEO対策を行う際は、注意するポイントがあります。
医療広告ガイドラインに則って運営する
特に注意すべき点は、医療広告ガイドラインに沿って運営することです。
前述したWELQ事件のように、医療系はとにかく信頼性が求められます。信頼性のない情報を掲載してしまうと、それだけリスクも大きくなります。
事実として、世の中のサイトは、医療広告ガイドラインに100%沿った運営サイトばかりではないことも事実です。だからこそ、ガイドラインに沿った上で、運営をしていくことが重要です。
この辺りもプロに任せながら運営されていくと安心だと思います。
クリニック・病院・医療機関でSEO対策を行い、来院数を上げることは十分可能
クリニック・病院・医療系のSEOは、競合のコンテンツが少なかったりと、競合は弱い業界です。
だからこそ、正しくSEO対策を行っていけば、自社HPを検索上位に表示し、患者さんの来院数を増やすことが可能です。
自社で対策をしても良いですは、もし自社だけでできそうになく、専門家の力を借りたい場合は、弊社で全て対応できますので、お気軽にお問い合わせください。